立ち上がりとは
立ち上がり、というのは生活の中で何度も組み込まれる
動作です。
何も問題がないと、自然と立ち上がりはできるものですが、
それでも「よっこらしょ」と掛け声がないと立ち上がりが
大変な人もいます。
何か支えがないと立ち上がりが難しい人もいるでしょう。
立ち上がりは、前上方に重心が移動していくのが特徴です。
ですから、そういった重心移動が難しい人というのは
立ち上がりが難しくなります。
立ち上がりが難しくなる例
まず脳梗塞・脳出血などの「脳卒中」といわれる
脳血管疾患を患うと、麻痺が起こることが多いため、
立ち上がりが難しくなることがあります。
また麻痺だけでなく、足がどういう位置にあって、どう動いているのかが
分かりにくかったりそもそも体の動かし方が分かりにくかったり、
体や外界の正しい認知ができなかったり・・・といった部分が
立ち上がりを困難にさせます。
パーキンソン病などの病気も全般的に重心が後方にいきやすく、
座ったまま後方に転倒しがちなほど重心が後ろにいくものの
前方には重心移動ができないといったことも多くみられます。
また、整形外科に関わるようなケガや病気の場合も同様です。
立ち上がりの時に腰が痛い、などといったことだと
支持物が必要になることも多いです。
手の力を使ってしっかりサポートしないと
腰が痛くて立てないという人もいるでしょう。
また、腰は痛くなくても円背(背骨が弓なりに曲がること)があって
前方に重心移動ができない人は山ほどいます。
そういう人は勢いをつけて立ったり両手でベッド端やいすの
ひじ掛けを使ってであれば立てますが、何も使わないと
全く立てないということはよくあります。
立ち上がりのリハビリの必要性
立ち上がりのリハビリというのは
病気やケガの内容、また個人によって効果が分かれてきます。
立ち上がり動作をしやすくする、という効果そのものもありますが、
脳卒中などだと非麻痺側の筋力増強だったり麻痺側に体重負荷を行って
筋肉の活動を呼び起こす(筋賦活といいます)効果であったり、
正しい方法での立ち上がりの促しは、
脳卒中でなくても骨盤を前方にしっかりと起こす練習にもなります。
腰部疾患だとそれらは腰を痛めないように立ち上がりを行う練習にもなります。
もちろん、骨盤をしっかりと起こし正しい立ち上がりの練習での場合です。
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