正しい立ち上がりとは?
立ち上がりの練習を見ていたり参考書を見ているとき、
「おじぎをしてください」という言葉が散見することがあります。
これは、重心が前方に移動しにくい人のための
アドバイスといえます。
確かに、おじぎをしてください、というのは
重心を前方に持っていきにくい人達にとっては
とても重要なポイントになりますし、実際に
立ち上がりがそれでしやすくなることのほうが多いでしょう。
とても分かりやすい助言です。
ただし、おじぎというのは背骨を曲げて行います。
大体の人がそうするはずですし、むしろ80代~90代の
前方に重心がいきにくくなった人達はなお、そうするでしょう。
ただその立ち上がり方法を実践していると、間違いなく
腰部に負担がかかります。
立ち上がりはしやすくなりますが、その分腰への負担は
増えてしまいます。
そこで、おじぎをしましょうというアドバイスはそのままに、
「どういうおじぎをするか」ということがとても
大事になってきます。
腰骨ではなく、股関節を曲げる
腰を曲げておじぎをするのではなく、
股関節を曲げるようにおじぎをする、というのが
腰を痛めないための立ち上がり方です。
つまり、骨盤を起こして重心を前に移動させる方法です。
これなら、背骨(腰骨)は曲がらず、腰に負担をかけずに
立ち上がることができます。
また、普通におじぎをして重心を前方に持っていくと、
立ち上がろうとしたときに今度は腰を曲げた状態から
体を起こさなくてはなりません。
それ自体が大変なこともありますから、
そういう人はより骨盤を起こして、股関節を曲げるようにして
立ち上がりをしたほうが良いでしょう。
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