一般的に、発熱を起こした際は
リハビリテーションは行いません。
といっても微熱程度なら、リハビリテーションを行うことが
多いでしょう。
熱発というのは比較的多いものです。
内科的な原因によって、あるいは風邪やインフルエンザなどに
感染することによって、熱というものは引き起こされます。
それ以外にも体温が一時的に高くなる理由というのは
いろいろとありますが、
それらの原因がはっきりしていない限りは
熱を押してリハビリをしたり運動をしたりするということは
危険です。
脱水を起こしている場合もありますから、無理をして運動を
するというのは体に何が起きるか分からないこともあります。
それに感染を起こしているのであれば
その感染原と戦うために高熱を出していることもありますから、
高熱が出るとそれだけで体力は消耗します。
運動を行うことで体力はより消耗してしまうことにもなりかねません。
発熱を起こしたときには、まず体力をそれ以上に
失わないように安静にしておくことが大事です。
脱水にならないように水分摂取を怠らないように注意することも
大事です。
必要があれば(水分摂取ができないのであれば)、
点滴を実施することも必要でしょう。
もし、安静にしておくことで体力がすぐなくなりそうな方であったり、
関節が固くなりやすいことが危惧されるような例は、
スタッフや近しい人が寝返りなどの姿勢変換を行うことも
大事です。それだけでもリハビリになることもあります。
同じ部位に圧が加わることで褥瘡ができやすい人ならなおさら、
姿勢変換は大事です。
リハビリテーションは運動だけのことを指すものではありませんから、
その人に応じた拘縮予防や褥瘡予防を施すことも
大事なことです。
水分摂取など、体の調子を整えるのもリハビリの一つとして
捉える視点が必要でしょう。
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