腰椎や胸椎の圧迫骨折は、
コルセット作成・装着が必要になります。
コルセットというのは少し窮屈で、
作成にも手間がかかります。
ところで、なぜ圧迫骨折はコルセットが必要になるのでしょうか?
圧迫骨折のコルセットは、なぜ必要なのか
圧迫骨折というのは背骨が潰れてしまうことを指します。
背骨というのは、基本的に日常生活のありとあらゆる場面で
負担がくる場所です。
ありとあらゆる場面、というのはどういうことを指すかというと、
寝ている状態からただ起き上がるだけでも、
座位姿勢をとっているだけでも負担がくるということです。
なのでコルセットにて動きを制限しないと、
普通に生活しているだけで骨折部の負担が大きくなってしまいます。
痛みを軽減させる
コルセットを装着することで痛みを軽減させることができます。
なぜなら、装着することで動きを制限し、
骨折部の負担を軽くすることで痛みが和らぐ効果があるからです。
特に骨折して2週間~3週間程度では少しの動きでも
痛みが生じる場合がありますから、コルセットは必須となります。
(コルセットを作成したり装着したりしなくてもいい場合でも、
セトルといってコルセットよりも柔らかめの
腰部サポーターのような装具を
使うこともあります)。
骨折部の圧壊の進行を防ぐ
先述しているとおり、
背骨というのは普通に生活しているだけでも
負担がくるものです。
骨折というのは、折れた部分に
そのまま負担をかけ続けてしまうと折れた部分が
より潰れてしまったり、骨折がひどくなる
場合があります。
そこでコルセットの出番です。
コルセットは、背骨の動きを制限することにより
骨折の進行を防ぐ意味合いがあります。
圧迫骨折後の麻痺や神経症状などの後遺症を防ぐ
背骨というのは
脊髄、つまり神経の幹を通している場所になります。
ということは、骨折部に負担がかかり続けて
圧壊が進むと、
まれに神経症状(しびれなどの感覚障害や、運動麻痺)が付随して
起こることがあるのです。
一度起こった神経症状は、なかなか治りにくいものです。
コルセットにより骨折部を固定することで、出来る限り
骨折の圧壊が進行しないようにすることが重要になってきます。
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