圧迫骨折ではコルセットを装着することがあります。
しかし、コルセットは
どのくらいの期間装着しなくてはならないので
しょうか?
圧迫骨折後のコルセットは、いつまで装着すればいいのか
骨折の程度・また主治医の方針により
大きく変わってきますが、大体3か月~半年を
めどに見ておいたほうがよいでしょう。
なぜ3か月~半年必要なのか?
なぜそんなに長い期間コルセットを装着して
おかなくてはならないのか?
という部分の説明になるのですが、
骨折部というのは少しずつですが新しい骨が
出来上がってきます。
骨が出来上がってすぐは「仮骨」と呼ばれる状態で、
新しい骨といってもまだまだ頑丈さが足りない状態です。
圧迫骨折した部分に新しい骨が出来上がって
しっかりと固まるまで、
大体3か月程度かかると言われています。
骨の形成をしっかりと促し、守るための期間として
コルセット装着期間が設けられているという
わけですね。
(コルセット自体を煩わしく感じる人も多いので、
痛みがなくなると、目的が分かっていても退院後に
外して生活してしまう人が多いのですが・・・)
徐々に外していく場合もある
骨折部の程度も人によってばらつきがありますし、
破裂骨折のように高エネルギーでの受傷
(例えばスポーツ中に強い外力を受けたとか、
交通事故とか)であると
急に外してもいいですよ、とはならない場合も
あります。
そういった場合は、
日常生活上でこういう場面ではつけておいてくださいね、
こういうときは外してもいいですよ、
と制限下での着脱を許可される場合が
多いでしょう。
コルセットはつけっぱなしではない
とは言っても、装具はつけたままではありません。
圧迫骨折をしてコルセットを装着した直後でも、
リハビリテーションの時は外してもいいと言われたり、
お風呂の時は外します。
リハビリテーション時は体幹の筋力トレーニングを
痛みの少ない範囲で行うことが大切ですから
コルセットを外して行うことが大半です。
(無論、上記のような高エネルギー損傷であれば
例外もあります。)
そしてお風呂の際は当然、
コルセットを外して入らなくては
体が洗えませんから外します。
そういう場合も体を曲げたりしないように、
かといって背筋を伸ばしすぎないように、
体もひねらないように・・・
と注意事項を伝えられて
入浴を許可される場合が多いです。
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