圧迫骨折では入院が必要になることが大半です。
なぜなら、「家で安静にしています」と言ったとしても
家庭内役割などで家の仕事をしなくてはならなかったり、
家にいると何かしら動いてしまうからですね。
もしその作業が原因で次回診察時に骨折部が
更に圧壊したり脊髄を刺激するようなことがあれば、
大問題です。
なので医療的管理のもと入院することが、
圧迫骨折には必要になってくることが多いのです。
では、入院するとして一体入院期間はどのくらいになるのでしょうか?
圧迫骨折は入院期間はどのくらいなのか
圧迫骨折の入院期間は個人差がありますが、
大体が「4週間~6週間」、
つまり1か月から1か月半くらいになります。
これは圧迫骨折の場合であって、
圧迫骨折よりも骨折部の圧壊が進んでいるような、
そういう状態であるとまた
入院期間は延びる傾向にあるでしょう。
大体の目安が分かる「入院治療計画書」「クリニカルパス」
自分がどのくらい入院しておかなくては
ならないのか?ということについては
「入院診療計画書」「クリニカルパス」に記載していることが多いです。
この入院診療計画書やクリニカルパスというのは、
どのくらいの期間はどういう日常生活を送るのか?
食事はどうするのか?リハビリはどういう形で進んでいくのか?
どのくらいの時期に、退院になるのか?
という予定を患者さんに分かりやすく説明するものです。
自分がどの時期にどういう生活を送ればいいのか、
大体どのくらいの期間になったらどれくらい動いてもいいのか、
退院の目途はどのくらいになるのか、
ということを理解しながら入院生活を送ってもらうことが
必要だからですね。
あくまでも「予定」ですから
完全にその通りに進むとは限りませんが、
いつ何をどうするのか、いつになったら退院できるのか
不透明なまま過ごすよりもある程度の時期が
分かっていたほうが混乱を避けられます。
リハビリの進行具合によっても差がでる
入院期間というのは、
リハビリの進行状況によっても差が出てきます。
というのも、予定通りにリハビリテーションが
進むとも限らないからです。
もし、杖で歩いて帰る必要がある患者さんが、
なかなか痛みが引かず、杖歩行の練習が進まないとか
あらゆる要因が重なり抑うつ的な症状が強くなってしまって
リハビリテーション自体が進まない、などになると
退院時期は延びる傾向にあるでしょう。
逆に、そもそも歩行をしていない患者さんの場合だと、
杖歩行や独歩歩行が安定するまでという所まで行きませんから、
退院時期が延びる、と言う要素は低いといえます
(無論、歩行に限局して考えた場合、という話ですが)。
圧迫骨折というのは
骨折自体は3か月ほどで新しい骨が出来上がり、
治るとされていますが
リハビリテーションにて「生活ができる状態」にまで
戻る必要があるため、
特に腰部以外にも問題を抱えている可能性の高い
高齢者などだと入院期間がもっとかかる可能性も
あります。
ただ、入院予定は大体4週~6週、長くて二か月を
超えることもある、と考えておいたほうが
良いでしょう。
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