圧迫骨折は日常生活のありとあらゆる動きが
制限されます。
今回は圧迫骨折を起こすとどのようなことに
気を付けなくてはならないのか?
について解説していきます。
脊椎圧迫骨折でやってはいけないこととは
注意点は以下の通りです。
安静を長引かせること
まず、病院であれば予定も管理できるので問題ないですが、
自宅などの場合必要以上に臥床安静をとることは
避けたほうがいいでしょう。
安静臥床をとる場合、1日当たり1%~5%の筋力が
低下していくことになる、と言われています。
もちろん、骨折部の負担を軽くするために
安静というのは必要です。
ですが3週間、4週間と無意味に安静期間を
延ばすことは筋力低下や廃用症候群を誘発し、
結果的により骨折部を守るための筋力が失われていったり
転倒の危険性を高めることになります。
圧迫骨折に限ったことではないのですが、
安静期間を目的もなく延ばすのは逆効果といえます。
腰を曲げる、ひねる
腰を極端に曲げたり、
ひねったりすることは
脊椎の負担を増大させる動きになります。
立ち上がりの際、
後方重心の人(特に背中が丸まった円背の高齢者など)は
重心を前に持ってくるのが大変なので、
よっこらしょ!と思い切り
腰を曲げこんだ勢いで立ち上がろうとします。
この動きを繰り返すことが、知らぬ間に
腰に負担を積み重ねていることも多いのです。
あとは床に落ちたものを拾う動きなど、
痛みがあるうちはまず出来ないと思いますが
痛みがなくてもやってはいけません。
ひねる動きというのは大部分が
「胸椎」で行われますが、
胸椎の11番目、12番目といった場所も
圧迫骨折の好発部位(よく起きる部位)と
なります。
骨折部に負担をかけないように、
腰をひねる動きは気をつけておいたほうがよいでしょう。
これは、寝返り動作時も同じことがいえます。
(大体は丸太のように寝返ってください、と言われます。
人間は寝返りの際、頸部-肩と順番にひねる動きを見せます。
下方に運動が波及していくことになりますが、
それだと脊椎に負担がかかるため、上半身も下半身も
「丸太のように」できるだけ同じタイミングで
動かしていくほうが脊椎に負担がかかりません)
重たいものを持つ
重量物を持つことも腰に負担がかかります。
特に、圧迫骨折をした人の中からは
「米袋を持った時にグキっと音がしました」という
話を聞くこともあり、
重量物を持ったことで骨折を誘発する場合があります。
人間は寝ている姿勢が立った姿勢になるだけでも
脊椎に負担が来ます。
更に重たいものを持てば、脊椎への負担はより
高まります。
普段は耐えられる負担だとしても、
骨折部の圧壊を進行させる負担になることもあります。
といっても、仕事などで重量物を持たなくてはならない
人もいるかとは思います。
重量物を持つのは、医師の許可が出てからにしましょう。
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